ミラノサローネに行ってきました。
イタリアのミラノで開催された「サローネ国際家具見本市」に行ってきました。
視察した中で興味深いデザインを二点紹介致します。
一点目は、ヘッドレストのデザインです。
写真のようにヘッドレストに長いベルトが付いています。
このベルトの先にはおもりが付いています。
このおもりでヘッドレストを固定する仕組みになっています。
簡単に金物を差し込むことでヘッドレストを固定されている商品が多い中、
この商品は固定する機能自体をシンプルに意匠的に美しく仕上げています。
二点目は、キャスターのデザインです。
写真のように球をパイプで包んだような可愛らしいデザインになっています。
球の色もとても鮮やかで綺麗です。
また、この家具では、球と本体の色と併せることで、
一体感のある意匠に仕上げています。
日本では、ヘッドレストの固定器具も、キャスターも、
家具の構成部材の中では、機能性こそ重視しますが、
意匠性をおろそかにしがちな部品です。
さすが、デザインの国イタリアだけあり、
そんな部品達も意匠性の高い製品に仕上げています。
このようなデザインを日本にも取り入れたいところですが、
そのまま取り入れるには、文化の違いなど弊害もあります。
例えば、今回紹介したキャスター一つとっても、求められる性能は違います。
欧米は室内でも靴を履いていることからわかるように、
床に少々傷がついても気にされないです。
しかし、日本では床に少しの傷がつくことも許されません。
このような弊害はありますが、創意工夫を凝らせば、
イタリアのデザインのエッセンスを取り込むことはできると思います。
今回のサローネだけでなく、様々なものから良い所を吸収し、
皆様の椅子をより魅力的にできる提案をしていきたいです。
[購買部]
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